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胡桃林の寝子日和。
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余命3年。
2010年 06月 24日 |
どこかに吐き出さなくては辛すぎるので、ここでこっそり呟かせてください。

昨日、外出先から帰ってきたら、だんながひと言、『解雇された』(正確には『金曜日で仕事は終わりで長〜い連休だよ〜』という言い方でしたけど:苦笑)。
1年半前に、職場がアメリカの会社に買収された時からそれは薄々分かっていたことだから、驚きはしません。
また、だんなの職務姿勢だの能力だの云々ではなく、だんなの所属している部署そのものが廃止されてしまうからという理由なのだし、解雇理由を記した書面もあり、有休分だの退職金だのも思っていた以上にちゃんと支払われましたし。
なので、すぐに失業保険ももらえるし、来週には友人家族が遊びに来る、その後は釣りに行く、といろいろ予定もあったし、確かに解雇されたことは驚かなくても気落ちするものですが、しばらくはちょっと遊んで、それからまた職探しをすればいいのです。

でも、数時間後の同日の夜、日本の母から電話が入りました。
『父が大変なことになっちゃってね』という言葉から始まった報告は、あまりにも想像の範疇を越えていて、その時には実感が無く、TVドラマとか小説の話かな、なんて思ってしまうくらいの…。
『筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis、通称ALS)で、余命3年』
なのだそうです。
数年前から、目がおかしい、肩が固まったみたいに凝ってる感じ、歯の噛み合わせが悪い…等々、色々あったのですが、還暦もとうに過ぎており、年齢とともに出る不具合だろう、程度に私は考えていたのです。
それでも、治療に通っても良くならず、最近は呂律もよくないということで、全身をくまなく検査していただいたら、上記の宣告だったらしく。

定年からまだたったの7年、孫(甥っ子)もまだ幼稚園のわんぱく盛り、祖母(父の母)だって90歳を過ぎても元気に長生きをしているのに。
その症状にかかるのは、10万人にひとりかふたりというものすごく低い確率なのに、なぜ、父が?
しかも、今もって有効な治療法は無く、症状の進行を遅くしたりすることも出来ず、弱っていくのを見守ることしか出来ないだなんて。
進行速度によっては早くも遅くもなるけれど、あと3年と言ったって、そのうちのどれだけを今と同じように、自分の意志で動いて過ごせるんだろう?

本人以上の辛さはないかも知れないけれど、そばでその姿を見て介護しなくちゃ行けない母と姉、遠いために何もしてあげられない私も、やっぱり辛い。
でも父が、『今医者からいわれたことは忘れて、今まで通りでいてくれ』と言うのだから、影でどれだけ泣いても、父と話をしたり、一緒にいる時には、これまでと同じ、ちゃっかり甘えて生意気な娘でいようと思います。
by yuling | 2010-06-24 10:00 | ALS | Trackback | Comments(0) |
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