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胡桃林の寝子日和。
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つらいけど見ちゃう。
2012年 08月 29日 |
帰国した時にポスターか何かを見かけて気になって、カナダに戻ってきてから検索して見始めたのが、ドラマ『ビューティフルレイン』。
10万人はいると言われている若年性アルツハイマー病にかかった父親と、まだ8歳の娘の親子愛がテーマ。
若年性アルツハイマー病は、ALSと同じく完治させることが不可能な病気で、難病指定されているのだったかな?
覚えられなくなる、から、忘れてゆく、最終的には家族はもちろん自分のことも忘れてしまうという病気で、このドラマ以外でも題材になっているし、韓国でも映画になっていたような。
とにかく、本人の意思に関わらずどこまでも家族をはじめとする介護者に負担がかかっていくことは、ALSと同じだ。
しかも、ドラマの中の担当医の苗字が、父の主治医の先生と同じ(漢字は違うけれど)なのも、皮肉に思える。
私の場合は、幼すぎるからではなく、住んでいるところが遠すぎるからという理由ではあるけれど、それでも父親のために何かをしたいという気持ちが空回りしてしまうのも、分かりすぎるほどよく分かってしまう。
ただ、決定的に違うのは、当たり前だけれど、病気の症状。
若年性アルツハイマー病では、身体は健康なままなのに、脳が全てを忘れてしまうから、動くことも出来なくなってしまう、というのに対し、ALSは、脳はどこまでも怜悧なままなのに筋力(を司る神経)が麻痺してしまうために動けなくなる、ということ。
前者は、当人に自覚はなくても動けてしまうから徘徊などもあるし、そういう意味での周囲の負担は多大なもので。
逆にALSの場合、どうやっても身体は動けないから、そういう心配はないけれど、でも本人の意思はどこまでもはっきりとしているのにそれを伝えられないというつらさがあるから、むしろボケたり脳死状態になってしまった方が介護する側にとってもされる側にとっても楽なのではないかと思ってしまう。
そういう、今この状態だからこそ身を以て分かるつらさが、例え種類は違うとしても、ドラマで題材にされていると、どうしても気になってみてしまう。
見たら現実を思い出してもっとつらくなると分かっていても、それでもどこかに今後に活かせるヒントがないかと、探してしまう。
最終話がどういう終わり方になるのか分からないけれど、出来れば、希望ある余韻を残した形を望むものである。
by yuling | 2012-08-29 21:15 | ALS | Trackback | Comments(0) |
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